お腹の役割分担
どんな体にいいものをいただいても、今の腸内環境がいいか悪いかで、栄養素の吸収や、代謝の改善は大きく左右されます。
人の食事の基本は、食べて吸収して、いらないものは捨てる(排泄)です。
その一連の流れの中で、(栄養の)吸収といらないものの排泄に一番大きな役割を果たしているといっていいものが「腸」なのです。
食事の改善と腸内環境の改善は密接な繋がりをもっていますから、そのどちらがかけても、ダイエットは上手くいきません。
簡単な役割分担ですが、胃は強い酸で食べ物を消化し、小腸が消化酵素により分解して栄養素を吸収する。
大腸は残ったカスを腸内細菌の働きでさらに分解し、水分も吸収して容積を減らし排出するといったように、それぞれが必要な機能を果たしています。
たくさん宿便があるかも・・・
便秘というと、すぐに数日間、排便がないということだけをイメージしがちですが、
- 腹部にハリや違和感がある。
- 出ていてもスッキリ感がなく、残便感があるために不安な感じがする。
- 食べればその分だけ体重が増える。
- 食欲が落ちたりして体調も優れない。
こんな状態も含めて便秘と言えるので、そんな時は、ひょっとして大量の宿便が溜まっていることを疑ってみて下さい。
宿便とは?
宿便とは、便秘によって腸内に長期間滞留している便のことで、どんな人でも3~5キロは腸内に溜まっています。
常に便秘の人はそれ以上に滞留した状態かもしれません。
便秘でなくともお腹の中にそんなたくさんの便を抱えているなんて、自分もそうだと思うとイヤだなぁーって気がしますね。
女性の70%程度が便秘又は便秘気味と言われますから、宿便が改善されれば、それだけで数キロ軽くなるのかも知れません。
宿便の原因
宿便の原因には、おおよそ、次の6つがあげられます。
原因は多岐に渡りますから、便秘解消には、食事改善だけではなく、生活改善、腸トレーニングなど、トータルでの見直しが必要になります。
- 生活習慣の乱れや、バランスの悪い偏った食事
- 加齢による排便反射機能の低下
- ストレス
- もともとが便秘体質の人
- 便秘薬などの下剤を頻繁に使う人
- 持病等で薬剤を使っている副作用
こうして考えると、「便秘」は、立派な「生活習慣病」と言えるかも知れません。
宿便を改善したら、こんなにいいことがある
消化吸収が良くなる
腸内が綺麗だと、栄養がスムーズに吸収されて細胞に回り、腐敗物が体にたまらなくなります。
その結果、不必要な糖や脂肪分を吸収しない体になりますから、皮下脂肪もできにくくなります。
代謝があがる
便秘の方の腸は汚れていて、食べ物の栄養が腸から血液に流れるときは、血液がドロドロの状態になっています。
そのため、代謝は低下し、汚れた血液を解毒しようとする様々な臓器も一生懸命に働きます。
結果として内蔵も疲労し、更に代謝が低下するという悪循環を生み出すのです。
腸内環境が改善されれば、血液も綺麗になりますから、吸収された栄養はサラサラの血液にのって体の細胞へ運ばれていき、代謝の良い体になります。
下腹がスッキリしてくる
いらないものがとどまり続けない腸になれば、当然のことながら、お腹はいつもスッキリしています。
このように、腸内環境が改善され、体全体の代謝が上がれば、自然に痩せ体質、太らない体質へと変わっていくということです。
ダイエットで一番大切なのは、リバウンドしない体になることではないでしょうか?
腸内改善はまさに「美活」の第一歩です。