食べ過ぎてしまう「ながら食い」
やっぱり、ながら食いはいけないのかぁーって思う人もいるでしょうが、きっと、誰でも身に覚えはあると思います。
私だって、何度もありますから。
TV見ながら、スマホいじりながら、パソコンでネット見ながらと、どんなことでも何かやりながポテチでもつまんでいると、「あれっ?! もう無くなった?」っていうことは、よくあるはずです。
そういう時のことを、よく思い返してみて下さい。
きっと、意識はやっていることに集中してて、食べてるものを味わってもいないし、食べるものによっては、ほとんど噛まずに食べていると思います。
ただ、手と口が無意識に動いているだけで、食べているというより、飲んでいるといったほうに近い食べ方です。
居酒屋でワイワイと過ごして、飲み会が終わったあとに、お腹がいっぱいになっていることがわかり、食べすぎに気づく。
おしゃべりに熱中しながら食べているので、充分な量を食べても満腹感を感じにくくなるのです。
これと、よく似ています。
「ながら食い」が太る4つの原因
ある大学で、自分の食べる音(咀嚼音)だけしか聞こえない場合と、ヘッドフォンで音楽を聴きながら食べる場合を比べる実験をしました。
すると、結果は、ヘッドフォンで音楽を聴きながら食べた方は、自分の食べる音だけしか聞こえなかった人達より、平均で約1.5倍も多く食べていました。
この結果には、ちゃんと理由があります。
自分の咀嚼音で食べることを意識する
食べていることに意識が向いている、向いていないというのは、自分がどのくらい食べたかの認識することに大きな差が出るため、食べすぎないようにするためには、とっても重要なことです。
意識することで、過食を自然に防止できることになります。
何かを「しながら食べる」ということは、「なんとなく食べてしまう」ことと同じなのです。
ながら食い、4つのマイナス
食事に集中しない
パソコンを見ながら、スマホをいじりながらなど、何かをしながら食べてしまうと、食べることに集中しなくなるので、無駄食いやダラダラ食いの原因になります。
自分の「代謝量」以上に食べてしまえば、当然、太ることに繋がりますので、何かをすることと、食べることを同時にするのは避けたいものです。
早食いになり、適量の判断ができなくなる
何かをしながら食べると、どれだけの量を食べているのか分からなくなったり、噛む回数も少なくなったりします。
気づけば「お腹いっぱぁーーい!」っと、いつもより多く食べ過ぎてしまいます。
食べている量や食べている時間が曖昧になってしまうのです。
満腹を感じにくくなる
ながら食べをすると、脳に食事をしている感覚や満腹になった感覚が伝わりにくくなるため、満腹中枢の働きが鈍くなります。
これが食べすぎになる原因のひとつです。
自分ではそんなに食べていないと思っていても、実は、たくさーん食べているのです。
食事を楽しんでいない
同じ物、同じ量を食べていても、五感で楽しむ食事をしましょう。
食事の満足度も高くなり、間食や無駄食いをせずに済みます。
逆に、ながら食いをした人は、「あれ、何食べたっけ?」、「どれだけ食べたっけ?」なんていう記憶喪失みないなことを言ってしまうほど、食べることが作業になっています。
こういう場合は、栄養も偏りやすくなりますから、健康とダイエットを意識するなら、改善したい習慣です。
「ながら食い」と間食は違う
ながら食いというと、普通の食事だけではなく、間食でも「ながら食い」が多いと思います。
むしろ、間食のほうが「ながら食い率」が高いのではないでしょうか?
「ダイエットに適した食事時間と夜食のしかた」でもお伝えしましたが、仕事などで夕食がとても遅い時間になってしまうかたには、夕食の量や内容を上手にコントロールをするための手段として、間食も大切です。
ですから、ダイエットで「ながら食いは×」、だから「間食はやめたほうがいい」という単純な結び付けかたはしないで、三度の食事でも、間食でも、なんとなく食べたらお腹いっぱいになってしまった、というような食べ方だけはしないように意識しましょうということです。
お若い女性によくあることなのですが、「痩せたぁーーいっ!」と言ってるわりには、何かしらしながら、じゃがりこをパクパク食べて、気が付けば「あっ! もうないっ!」と言ってる光景を良く目にします。
それでは「痩せるわけない」と、彼女達に言いたいのですが・・・そんな彼女達の「痩せたい」というのは単なる口癖で、本気で痩せたいとは思っていないのです。