ダイエットに成功する人としない人がいる
女性ならば、殆どの人が経験したことがあるのが「ダイエット」。
1か月で〇〇キロ痩せる、夏までに〇〇キロ痩せるなどと目標を掲げ、最初はやる気満々で始めたものの、いつも間にかやめてしまい、体重は元通りか、更に増えてしまった。
目標の半分もがんばれなかった、それどころか、体重が減る前にさっさとやめてしまった、こういう方は多いのではないでしょうか?
その反対に、目標の体重まで落とし、気持ちまでも明るくなって、綺麗な体型をずっとキープし続けている人がいるのも事実です。
この、両者の違いは何なのでしょうか?
人によって、なぜ、こういう違いがでてくるのでしょうか?
ダイエット法が違ったからでしょうか?
成功した人は、ひとりでやらずに、どこかに通ってお金をかけたからでしょうか?
成功した人は簡単に痩せる体質だったからでしょうか?
いや、どれも違います。
同じ方法でやっても、ダイエットに成功する人、失敗を繰り返す人
この違いはとてもシンプル理由があるのです。
ダイエットを始める時期に差がある
なにかのきっかけでダイエットを始めようかと思い、気になった今の体重を知っておきたいと夕食前に体重計に乗ったところ、思わず目を疑ってしまうような数字が・・・
そして「よし、絶対ダイエットを始めよう!」と決意。
あなたは、いつからダイエットを始めますか?
せっかくの夕食だから、とりあえず今夜は食べて、明日から始めよう。
もうすぐ夕食だけど、今からすぐ始めよう
あなたは、どちらのタイプでしょうか?
ダイエットを成功する人、失敗する人の違いは、この時点ですでにでています。
「明日から始めよう」なんてはNG!
「今から始めよう」と、現実の自分を認識した瞬間から始められるひとは成功します。
体重計に乗って、今の危ない自分を知ったはずなのに、「明日からダイエットしよう!」と開始日を「明日から」にしている時点で、「今からすぐしよう」と決意した人に比べ、痩せたいという気持ちが相当低いと考えられます。
そして、「明日からダイエットするぞ!」という人に限って、その前の晩にやるのが「食い納め」です。
「当分は頑張んなきゃいけないから、今日は食い納めしとこう」という、キメ言葉です。
本気でやるなら、「食い納め」なんていうイベントはしないものです。
ダイエットを楽しめるか楽しめないか
「食べながら痩せるダイエット!」、「簡単ダイエット!」、「一日5分〇〇するだけで痩せるダイエット!」等の「楽」、「簡単」をにおわせるようなタイトルのダイエット本はよく売れます。
雑誌に特集があると、「あっ、これ永久保存版」とつい買ってしまったり、立ち読みしたりすることも多いのではないでしょうか?
でも、なぜでしょうか?
それは、「ダイエット=辛い・我慢・キツイ」という思い込みがあるからです。
「明日からダイエットを始めよう」と決めてしまうのも、「辛いことは先送り、後回し」にして逃げたいという思いのあらわれかも知れません。
誰が「ダイエットは辛いもの」と思い込ませるようにしたのでしょうか?
ダイエット本の中にも、本の始まりに「ダイエットって辛いものですよね!」って読者に語りかけているようなものもよくあります。
その本を書いた人は、ダイエットが辛かったのでしょうか??
思い込みなんて、やり方次第、工夫次第でどうにでもなるものです。
たこ焼きが好きな人がダイエットするなら、痩せるまでたこ焼きは×
でも、たこ焼きが食べたくて、我慢するのが辛い。
単純にこんな風に考えるからだめなので、ダイエットに向くたこ焼きを考えて工夫する、それを楽しむ。
あるいは、今日だけは、だこ焼きデーにする。
そういう思考回路に変えていかないと、ダイエットを楽しむことはできません。
確かに、朝も昼も夜もがっつりに加え、寝る前にも夜食をお腹いっぱいなんて食生活であれば、それは改めないとダイエットできません。
改めずに痩せたいなんて思うことがそもそもの間違いですし、改めることが辛いと思うなら、ダイエットはしないほうがいいと思います。
そういう意味であれば、ダイエットは本人にとって辛いことだと思いますが、少なからずとも「ダイエットしたい!」と思う人であれば、ダイエットを楽しむというスタンスでいて欲しいものです。
ダイエットが成功するかしないかは、こうしたダイエットに対する思い込みや、ダイエットを楽しめるか楽しめないかで、すでに決まっています。
〇〇抜き(制限)ダイエットをする人
ダイエットを失敗して、プラス、リバウンドのオマケをもらう人には、その時々で流行っている「○○抜き(制限)ダイエット」や「〇〇だけダイエット」に飛びついてしまう人です。
「○○抜き(制限)ダイエット」、あるいは「〇〇だけダイエット」系は、一時的に体重が落ちますが、特定の栄養が不足した食生活で体のバランスを失ったりするために、結局、それが続けられずに、元に戻した途端、ここぞとばかりの暴飲暴食でリバウンドを引き起こしてしまうのです。
- 〇〇抜き(制限)ダイエット
「炭水化物抜きダイエット」、「夕食抜きダイエット」、「糖質制限ダイエット」、「断食ダイエット」 - ○○だけダイエット
「バナナだけダイエット」、「リンゴだけダイエット」、「キャベツだけダイエット」、「朝食ゆでたまごダイエット」、「パイナップルだけダイエット」、「納豆だけダイエット」・・・
あげれば、きりがありませんが、たいていの方が数日で、続いても1か月に満たない程度で挫折することが多いのです。
どのダイエット方法も、何かの特定栄養素を制限することになってしまいがちで、食べる量(総カロリー)少なくして、ただ痩せればいいということに視点がおかれ、ダイエットを終えた以降の食生活に対する視点はありません。
ダイエットが上手くいっても、その後、ダイエット前と同じ食生活に戻れば、また太るに決まっています。
本当は目標どおりに痩せたあと、それをいかに維持するかがダイエットにとって一番大切なことで、それは普段の食生活を変えることでしか叶えられません。
炭水化物を抜き過ぎれば、疲れやすくなったり、脳や神経への栄養が行き届かなくなったりして判断力が鈍り、注意力も散漫に。いわゆる、体を動かすためのエネルギーが不足の状態になってしまうのです。
バナナだけダイエットについても、バナナに含まれるミネラルと食物繊維、そして「フラクオリゴ糖」による腸内環境改善という効果が謳われ、カロリーオフのわりに満腹感が得られるとして流行ったのですが、水分補給の習慣がない人がこれをやったらどうなるでしょう?
ズバリ、便秘になります。
単にバナナを食べたからって、ダイエットできるわけではないのです。
バナナに含まれる、食物繊維やその他の栄養素は、水の力を使って働きますから、水分補給の習慣がない人がバナナをたくさん食べても、便秘になるだけです。
そして、本人は、「バナナだけダイエット」なんて痩せられないって言うのです。
世の中には色んなダイエット方法がありますが、私からみれば、ダイエットする人にとって大切な視点が欠けているものがとっても多いような気がしています。
ダイエットで言えることは、たとえ効果があると言われても、たった一つの食べ物、ひとつのやり方に目を向けないことです。
結局、人の体は栄養バランスがとれていなければ、正常な機能を維持できませんし、基礎代謝も減ってしまうので、その時だけの場当たり的な方法で一時的にダイエット効果が得られたとしても、いつかはダイエット前の食生活に戻っていくのでしょうから、痩せて、太って、また痩せて太るの繰り返しになるのです。
また、「朝食だけ」などのどれか一食を置き換えるダイエット法でも、食事に対する「楽しみ」が無くなってしまいますし、どんなに大好きな食べ物でも、1週間も続ければ、もーいらないとなってしまうので、そういうダイエット方法をしていると、結局、ダイエット自体が辛いものになりやすく、挫折するのです。
やはり、こういう失敗を避ける為には、流行に流されることなく、自分に合ったダイエット方法で、かつ、体の仕組みをちゃんと理解したうえで栄養バランスを保ったダイエットでなければいけません。
自分の食生活を客観的に知る
以前、「レコーディングダイエット」が流行りました。
「〇〇だけ」ダイエットの部類に入るのですが、食べ物ではなくて「記録するだけ」のダイエット方法です。
でも、記録するだけ・書くだけでどうして成功するのでしょうか?
それは、自分自身を客観視できるようになるからです。
レコーディングは、ダイエットのモチベーション維持を含め、いい方法ではないかと思います。
記録すること、書くことで、自分自身の食生活の偏りや食嗜好を客観的に知ることができ、何をどうしたらいいかという自分に合った痩せる方法が、自然にわかってくるので、改善のポイントが見つけやすくなります。
一昨日のお昼は何食べた?って聞かれても、即座には答えにくいものです。
人って案外そういうことは覚えていません。
記録することで、「こんなに塩分摂っているのか!」、「間食に毎日スナック菓子が多い!」、「夜は一品もので済ませる回数がとても多い」など、今まで意識しなかった自分自身の食生活を客観的に知ることができます。
人それぞれの食生活は同じではありません。
あなたには、あなたが太る、あなただけの理由があります。
それさえ見つけることができれば、ダイエットをスムーズにできるのです。
自分自身を客観視できれば、塩分とり過ぎだから、適塩を心掛ける。
水分足りてないなとわかれば、水分補給の習慣をつける、
夕食を一品もので済ませているなら、一汁三菜の食事回数を増やすなどで、自分が太る原因を少しでも改善する方法が見つけやすくなりますから、一番効果のあるダイエット方法が実践できるのです。
そういう場合でも、一品もの(丼ぶり、パスタ、うどん、ラーメン等)は一切食べないというのではなく、「今日はパスタの日」などと、特別な日を設定してやって、自分の食の「楽しみ」も得られるようなダイエットのやり方をするのが、失敗しないコツ、楽しんでやるコツです。
体重や期間で無理な目標をたてない
以外と知られていないことですが、理想的な体重の減り方は、1ヶ月でダイエット開始時の体重の2%が理想的であると言われます。
体重が65kgの人であれば、65×2/100=1.3kgです。
モデルさんを対象にして、あのくらいになりたいと思ったり、自分が痩せていた20代前半の体重に一気に戻したいとおもったりと、無理のある目標は、必ず「無理」が生じ、ダイエット自体も苦痛になるため、必ず挫折します。
今の自分の体重・体型を知り、最終的な目標はこれ、直近ではこれといったように、段階的な達成目標をたてて、計画的にダイエットしていくのが望ましい方法です。
早く痩せたい女性達にとっては、段階的に取り組むダイエットは、まどろっこしく、遠回りに思うかも知れませんが、実は、成功しやすく達成後もその体重を維持しやすい方法です。
失敗する人は言い訳の達人
- 無理なダイエットで、身体を壊したら元も子もないって友達も言った
→いえいえ、無理しなくてもできるでしょ? - 生理前って太りやすいから、生理が終わってから始めよう!
→結局、生理が終わっても、急に忙しくなっちゃってとか言ってやらない。 - 私、痩せにくい体質みたいだから
→いえいえ、体質ではなくて、きっと痩せにくい「性格」なんだと思います。 - いざとなったら断食があるから
→やらない宣言しているのでしょうか? やるつもりがないって言ってることと同じ。
こんなふうに、ダイエットを失敗する人は必ずと言っていいほど、保険になる言い訳を次々と用意しています。
他のもの、他の人など、自分以外のせいにしないといけないのですね。
言い訳の達人は、自分の弱さの証明です。
まとめ
- ダイエットは「痩せたい!」と思った瞬間から始めるもの。
- 今の食習慣からダイエットできないマイナス面を客観的に見つけ、自分を知る。
- 最終的になりたい自分と、1ヶ月ごとの目標を切り分けて考え、段階的にする。
- 楽しみながら続けられ工夫をする。
是非「痩せたい!」という気持ちのある今からすぐ始め、夏に向かって美ボディをつくりましょう!!