甘いものの誘惑を逆手にとる
満腹中枢の仕組みを知る
食欲コントロールのキーワードになるのが脳の視床下部にある満腹中枢です。
わかりやすく言うと、お腹いっぱいになったことを知らせてくれる機能です。
満腹中枢は食事をし、食べ物の情報を受け取り、満腹になったという情報を大脳へと送ります。
逆にお腹が空いたという情報は、摂食中枢から出されますが、満腹中枢を刺激して「騙す」方法を知り、上手につき合うことができたなら、摂食中枢の活動が抑制されて、食べることを止める指令が出されるために、ダイエットは一歩も二歩も前進します。
モデルというお仕事
モデルというお仕事は、とても華やかに見えますが、その舞台裏では人にはいえない女性達の努力と苦労があります。
ショーを成功に導くために、指先から爪先まで自分を綺麗に見せるかを考えながら、日々ハードな積み重ねの上に、モデルという自分をつくり上げていきます。
あるモデルさんの言葉ですが、「ショーの服は私に合わせて作ってはくれない、自分が合わせなければいけない」と。
ショーは失敗が許されません。
必ず成功させなければいけないのです。
ハードな仕事であればあるほど、空腹でフラフラな状態では乗り切れませんが、かといっても、毎回満腹になるまで食べて、カラダのラインに影響が現れるようではダメです。
食べたいけれど、保たなければ・・・
いつも、そんな葛藤との闘いの中でモデルという仕事を続けています。
こういった、食欲との葛藤を見事上手にコントロールできるのが、この方法です。
満腹中枢を上手に騙す
チョコレートです。
えっ?! っと思われるかたもいるかも知れませんが、チョコレートはダイエットの強力な味方です。
チョコレートはおやつではなく、ダイエットを手助けする「魔法の小道具」だと思って下さい。
満腹中枢が満腹感の指令を出すのに、15~20分かかります。
なので、食事の30分ほど前にチョコレートを食べて下さい。
必ず30分前ではありません。これは個人差がありますから、20分前や10分前でもいい人がいます。
何度か試してみて、自分に合った時間を見つけて下さい。
また、どれだけ食べればいいの??と考えるかも知れませんが、その時のお腹の具合と相談して、食べすぎにならない程度の量を口にして下さい。
ただ、高カカオのチョコレートになるほど甘さは少なくなりますが、カロリーは普通のチョコと同等かそれ以上です。チョコなら食べていいんだということに安心しての、食べ過ぎは禁物です。
目安としては、カカオ70%以上のチョコを1日トータル50gまで。
1日の分量は、買ったチョコの総分量を50で割れば、おのずと1日に食べられる量がわかると思います。
なぜ、カカオ70%以上?
普通のチョコレートは糖分が多くてバランスが悪いため、ダイエットには向いていません。
たとえば明治「ミルクチョコレート」と「カカオ70%以上のチョコレート」を比較した場合、「カカオ70%以上」のチョコレートは、「ミルクチョコレート」に比べてカカオポリフェノールが約3倍、食物繊維が約4倍です。
実際、甘いものが満腹中枢のコントロールに効くといっても、普通のチョコを食べはじめると止まらない場合があるので、結果、逆効果にもなってしまう危険があります。
高カカオのチョコレートであれば少量で満足できると思います。
食前チョコの結果
本当に食欲が激減します。
よく、「お腹が空き過ぎて、あまり食べれなかった」とか、「食べたくなくなった」とかという現象がありますが、それと似たようなことがおこります。
それはなぜかというと、チョコレートを口にしたことによって、カラダの血糖値があがり、脳の満腹中枢が「満腹だ」と勘違いをしたためです。
この方法は、「間食がやめられなくて痩せにくい体の持ち主」、いわゆる、普通のダイエットでは長続きせず、失敗しやすい人ほど向いている方法かもしれません。
ほんとにぃー!??って思うかもしれませんが、論より証拠。
騙されたと思って、実践してみて下さい。
なぁーるほどっ! って、思うハズです。
チョコ以外でもOK
この方法はチョコでしかダメっていうと、他の甘いものも食べたくなるのが人間です。
ダメと言われると、余計に食べたくなるのです。
チョコ以外でも、シュークリームやプリン、あるいはクレープでもいいです。
何がなんでもチョコレートと決めずに、「たまには他のものもいいんだ」くらいの気持ちで、気軽に取り組んでみて下さい。